2018年 11月 23日
茶々のこと
もう19年も前のことになる
大好きなわたしの宝物が空の向こうに旅立った
さらに遡ること18年前の春
我が家は初めての犬のお産の立会いに大わらわ
男の子が4匹産まれて親犬のメリーを洗っていた母が
「ちょっと待って。なんかまだ動いてるみたい!Σ(゚д゚lll)」
間も無く生まれた唯一の女の子は
か弱くて触ったら壊れそうな小さな赤ちゃん
それが茶々
4匹の男の子も、秀吉、龍馬と歴史上の人物ばかり
たくましく育ってほしいからと
当時はまだ中学生だったわたしからのささやかな願い
兄はどこへゆくにもあの子を連れて出かけてた
車に乗せるとハンドルを握る兄の腕につかまり立ち
前を見たり横を見たりキョロキョロと元気
兄だといつまでもそうしているのに
わたしだと最初だけは同じようにするけれど
しばらくするとため息をついて助手席に丸くなる
兄が笑って「運転が下手だってさ」と(๑•ૅㅁ•๑)なんだって?
晩年は病院に通うことも多くなった
皮膚に炎症を起こして、顔まわりの毛が抜けてしまったり
小さい身体がますます小さくなって
18歳を目前にして
わたしの誕生月の4月と母の生まれた日の19日を合わせた日に
わたしたちの目の前で眠るように亡くなった
それまで流産を3度繰り返していたわたしのお腹に
新しい生命がいるとわかったのはそれから間も無くのこと
わがままお姫様が自分を忘れるなと
最後に贈り物を置いていってくれたのか
それはわからないけれど
日本史オタクな息子くん
君の知らない茶々のお話
by sumomo0753
| 2018-11-23 12:08